常識にとらわれない。

それぞれの人の頭の中に、「これはこうだという」決めつけのようなものが出来上がっている。そういうものを常識と呼んでいるのではないだろうか。何か「常識」と聞くと、ひょっとして正しいことなのかと錯覚を起こすが、常識が正しいものとは限らない。そこのところが間違いやすいところである。常識だから正しいと納得するのは、早々に止めた方がいい。

また、常識というものは、みんなが共通して持っていると思っている人もいる。それは大変な間違いで、あなたの常識と私の常識が間違っても一緒などということはない。常識とは単なる私の思い込みなので、私とあなたが同じように思い込むことはない。それが解っていれば、私の常識をあなたに押しつけることはあり得ない。しかし、世の中には、自分の常識を他人に押しつけようとする人がなんと多いことか。常識というものが、一個人の単なる思い込みという自覚さえあれば、他人に押しつけるなどと言う「常識外れな」ことなどできるわけがない。

 

単純に考えれば「常識」と付き合うことは何ともないが、どうも思い上がっている人が多いように見受けられる。その証拠に、常識から外れることが非常に困難な人が多い。常識から離れないと、新しいものは生まれない。創造的な活動をする人は、常識をいつも壊してまた新しい常識を創り出すと言う作業を続けなければならない。この作業が簡単でないだけに、世の中に創造的な人というのが非常に少ない。逆に言うと、創造的な人というのは、本当に面白い人たちである。常識ということから人を見るのも、新しい常識かも知れない。