ナンバで対応

以前、学校の授業でナンバ式の身体の使い方を指導しているときに、自分の楽器を持ってこさせてやっていた。ピアノから始まって、弦楽器、管楽器、声楽とそれは多彩なものである。

そして、授業の最初にはナンバ式骨体操とナンバ式お元気体操を毎回必ず行なっていた。私の解説付きでやるので、学生は自分に必要と思えるものから順番に覚えていっているようだった。そしてある日、チューバの学生が、驚いた顔をして報告に来た。「先生、肺活量が1L以上も増えました」と言って、自分ではその理由がわからない様だった。そこで私が「肺が大きくなるわけもないし、胸郭を器用に動かすことが出来るようになったので肺活量が増えたのだろいう」と言うと納得していた。

この肺活量が増えるというのは、音楽では管楽器や声楽専攻の者にとっては、非常に重要であり有利にもなる。肺活量が増えるということは、管楽器を演奏するにも歌を歌うにしても余裕ができるから、演奏に有利になる。そして、肺活量が増えるだけでなく胸郭、上半身を器用に使えるようになれば、それが演奏の上達に繋がっていくだろう。

 

ナンバ式というのは、強化すのではなく器用にするということに重点を置いている。身体を強化してもその身体を使えなければ何にもならない。今の身体で、身体の使い方を器用にするだけでいくらでも上達に結びつけることができる。そういう考えからがナンバ式である。