真剣勝負

真剣勝負

 

先日、世界卓球の女子団体戦の準決勝と決勝をテレビで見た。準決勝は韓国と戦い勝ち、決勝は中国に敗れて銀メダルという結果だった。外野の一般人は勝って金メダルの期待があるから、少しがっくりきて残念などと言っているが、それは違う。大健闘ではないか、団体戦で世界で二位ということは戦っている選手たちに称賛を送る以外にないではないか。簡単に世界一を目指せという人は、世界一が何たるかも、世界一になるのがどれだけ大変かも何も解っていないノー天気な人たちである。

女子の三人の戦いは、笑顔はおろか白い歯を見せることもなく真剣そのもの。それこそが戦う姿であり、真剣にものに取り組む姿である。全員の試合が終わって、やっと一息ついた表情を見せるのも清々しい。これだけ真剣に戦っての世界第二位である、何の文句の付けようもない。

それに比べて男子のだらしなさ、色んな場面で目にするがニヤニヤ・ヘラヘラした男の顔など見たくもない。その上照れ笑いときたら、蹴っ飛ばしてやりたくなる。リラックスとか気楽になどと言っている場合ではない、真剣にならなければならないのだ。何か間違っている。楽しむのは真剣にやった結果であって、やっている最中に白い歯を見せているのは単に集中不足である。

日本男子に頑張ってもらいたいが、この甘さはどこから来ているのだろうか。最初から「言い訳」を用意して何かを始めているみたいで、何とも納得のいかないことである。

真剣に取り組むことを馬鹿にしないで、全力を出し切ることに躊躇しないこと。まして、言い訳をするなど、人間として最低である。さあ男子諸君、みんなで、気合いを入れて頑張ろうではないか。

2018.5.13