仲間か敵か

仲間か敵か

 

人間は一人では生きていくことができないので、集団で暮らしている。しかし、最近はその集団意識というもが、少なからず希薄になってきている。それでも人間は、いくつかの集団に所属しながら生きている。

その時に、周りの人間を仲間と思って接していくのか、敵と思って接していくのかで人生はおおいに変わってくる。周りを仲間と思って接していれば、楽しさを感じる心や元気を生みだすことが容易になってくる。

一方、周りを敵と思って接していると、それはちょっと考えても心がすさんでくるでしょう。常に周りの人間に対して警戒心を抱き、不安と恐怖を感じながら生きていくのは身が細ると思われる。

こうやって、ちょっと冷静に考えれば、誰でも簡単に理解できることと思われる。それが、競争原理などが働くと、途端に周りは敵ばかりだと思いやすい。困ったものである。ライバルというのは、同好の士ということで仲間なのをすぐに忘れて敵と思い違いしてしまいやすい。ライバルは自分が楽しむためには是非とも必要な友であり、自分の怠け心を戒めるための刺激でもある。

どうも世間ではライバルというと、倒してしまえ、やっつけろ、足を引っ張れと間違った理解をしているようである。ライバルとは、あくまでも友のことと理解するべきである。