これがスポーツの入場料か

これがスポーツの入場料か

 

ニュースで来年のオリンピックの入場料について知って、ビックリしたどころではなく、これはスポーツではないなと感じた。あまりに高すぎるというか酷い。陸上競技の100m決勝や400mRの決勝は、なんと13万円ということだ。こんなスポーツの試合など、ありえない。この料金は、営利目的の商業主義的な見世物なら考えられるが、単なるスポーツ種目の決勝である。

私も陸上競技には長く関わり、陸上競技連盟の仕事もしてきたが、陸上の試合の入場料でオリンピックであろうが世界陸上であろうが13万円はないでしょう。入場料がこういう高額な値段になるのは、スポーツではない何かが動いているということで、スポーツが金儲けの対象としてしか見られていない。誰が13万円も財布をはたいて、国立競技場に足を運ぶのか。陸上競技に関心も知識もない金持ちが、見栄を張ってかけを払い場違いな服装で見に行くのだろうか。

この金額設定は、私には理解も何も出来ないが、これではスポーツ破綻なり珍しい見世物であって文化になどなりようがない。どう見ても、スポーツを文化として取り扱っていない。陸上競技に関心や興味がある人なら誰でも見るチャンスがあるような、1万円以下の入場料設定にしないでスポーツ文化が日本に根付くことなどないであろう。

13万円出して見に行くようなものといえば、生きたままエイリアンを捕らえて見世物にしてもまだ高いくらいのものである。それが、たかだかスポーツの駆けっこの決勝であるから、何を考えているのやら頭の中を覗いてみたいくらいのものである。

この入場料設定は、どう考えても間違っている。こういう明らかに間違っていることが、まかり通っているから困りものである。