イケメンという便利な言葉

イケメンという便利な言葉

 

言葉が進化しているのか、勝手に都合のいい言い方ができているのか不思議である。そして、このところ使われているイケメンという言葉は、多くの男性を救っている神のような言葉だと感心している。

イケメンという言葉によって、世の中の8割方の男性は自信が持っているだろう。どう見ても醜男、いや失礼ごく普通の男でも、イケメンという言葉が生まれて胸を張れるようになっている。胸を張れるのもいいが、男性化粧品ばかりに興味を持ってお金を使うのではなく、自分の中身を磨く方に注意を注いでもらいたい。中身のない人形みたいな男ばかりでは、これは非常に困るのである。

私などの若いころは、二枚目かハンサムしかなく、それに該当する男といえば男性全体の一割にも満たなかった。その他大勢は、気にもとめられない普通か醜男に分類されていた。そうなると、ほとんどの男性が中身で勝負するしかない、中身勝負の土俵しかなかったのである。だから男を磨くしかなく、日々修行のような厳しさであった。しかし、面白いもので中身を磨けば、顔つきが変わってくるのである。それが、男らしさというもので、男性化粧品やエステでは絶対に生まれないのが男らしさである。やはり、男らしい男が居ないと困るのである。

イケメンなどという男を甘やかす言葉に乗っているのではなく。男磨きをしようよ。